活動方針

総論 (支部長 遠藤 直樹)

 昨年の日本経済は年間を通して景気回復基調が続きました。この景気回復は「いざなぎ景気」を越え、60ヵ月に達し、戦後2番目の長さとなりました。東証平均株価も年初よりバブル経済崩壊後の高値を越え、乱高下こそしていますが、約25年10カ月ぶりの高水準となっています。大企業の収益は軒並み過去最高を更新し、雇用情勢も好転しています。今年も景気の回復は続き、さらに拡大すると言われています。明るい話ばかりですが、実感が伴っていません。現に個人消費の伸びは弱く、企業の設備投資も低調で景気好調という報道に大きな違和感を感じます。
 海外に目を向ければ、EU圏の政治リスクは低下したものの、アメリカ政権では政策運営の停滞が見られ、アジア圏では余談を許さない北朝鮮情勢と中国の政治、経済の脅威にさらされており、混とんとする世界情勢は実感のない景気回復と相まって恐怖すら覚えます。
 さらに、国内では、人材不足がますます深刻になってきており、我々中小企業にあっては、人材難や後継者不在による廃業、吸収合併も少なくありません。加えて人材確保に伴う労働環境の 整備は人件費増加や、生産性に少しずつ影響を及ぼしはじめています。本当に景気は拡大しているのか、我々経営者には冷静な判断が求められます。
 しかし、自社も業界全体も大きな変革期に入って来ているのは間違いなく、今こそ中同協が従来から提唱する経営理念、経営方針、経営計画、10年ビジョンを総称した経営指針の成分化が必要であり、指針経営無くして会社の未来は無い!位の経営姿勢が問われています。こうした企業づくりに真摯に取り組む姿勢は、地域における中小企業への期待や使命も大きくなってきています。
 御殿場市中小企業振興基本条例制定に向けた取り組みでは、他団体と共に、同友会が大きく立案に関与しており、地域を代表する中小企業団体として、自覚と責任を再認識しなければなりません。
 こうした期待に応えるべく、今年度、御殿場支部では4つの運営委員会と会員と社員が自由に参加できる学びの場として“学ぶ会”を創設し、新たな組織のもと活動を行います。これは会への帰属意識を高めると共に、御殿場支部の未来を描く1つの取り組みでもあります。組織は大きく変わりますが、例会、委員会、学ぶ会、あらゆる場が学びあい、育ちあう場です。どんな学びもそれを経営の現場で実践し、成果に結実させてこそ意味があります。会で学んで会社が良くなる、経営者も成長する。そういった会社が増えることで地域がよくなる。この3つの目的の総合実践がごく普通に行われてこそ私たちの経営と、会社と、そして地域が輝くのです。
  同友会御殿場支部での学びあいの活動に一層力を注いで、自身と自社と地域経済の発展を 実感できる1年にしていきましょう。

御殿場支部 平成30年度は新組織のもと、3つの基本方針からなる5つの課題に取り組みます。

  • 1.学ぶ会の創設で、自社の弱みを強みに変えます。
     ・経営指針、財務、人育て、経営哲学と経営の基本を自由に学べる場の活用で、企業体質の強化に努めましょう。
     ・学びと経営実践の繰返しで成果の出せる企業づくりを目指しましょう。
  • 2.我々の自助努力では解決できない地域が抱える諸問題の解決に向けた取り組みを行います。
     ・中小企業振興基本条例の円卓会議や雇用対策協議会への参加で、他団体・行政・教育・金融機関と共に連携し提言を行い、
     人材難、仕事づくり、障害者雇用などの問題解決に当たりましょう。
  • 3.伸びる会社は入ってる!同友会御殿場支部
     ・月例会、所属する運営委員会、自由参加の学ぶ会へ積極的に参加し、支部の活性化に 寄与すると共に、自社の発展に
     努めましょう。
     ・会員一人一人が主役である同友会の素晴らしさを会外に広め、共に学ぶ仲間を増やしましょう。

▲ページトップ