第356回 御殿場支部10月例会 開催
「私、悩んでいます」
~さまざまな経営課題に日々苦闘する4名のリーダー~
[報告者]
北田記章氏 (北田木材)
鎌野泰幸氏 (写真のかまの)
伊倉吟好氏 (住友生命保険(相)沼津支社御殿場支部)
広川龍佑氏 ((株)広川生コン)
静岡県中小企業家同友会 御殿場支部 第356回10月例会は通常通り、森の腰エピ・スクエア2階エピホールにて、役員担当例会として10月8日(水)に開催されました。
例会のタイトルは「私、悩んでいます」、
そしてサブタイトル ~さまざまな経営課題に日々苦闘する4名のリーダー~
と題して、支部の4つの部会からそれぞれ1名の会員に、報告をしていただき、その後8グループに分かれてバズセッションを行い、各報告者共に2グループの皆さんから、悩みについてのアドバイスをいただきました。
「北田木材」の北田記章氏は、森林整備・木材生産業に於ける今後の方向性と人材育成についての悩みを打ち明けました。繁忙期と閑散期の問題、山離れという現実、若手社員の定着率の悪さなど、切実なお話でした。いま山には、国の政策や補助金等の追い風が吹いています。補助金を上手く活用して、とにかく業界で生き残れというアドバイスを、いただきました。新入社員の定着率を上げるためには、遣り甲斐や目標を示してやることだという、アドバイスをいただきました。
次に、写真館を営む「写真のかまの」の鎌野泰幸氏は、二男の自分が家業を継いだ経緯、そして自分の中で兄へのわだかまりが解消したこと、写真館のイメージやどんな時に記念写真を撮りたいのか知りたい、などの話をしてくれました。かなりディープな所まで話していただき、仕事に対する真摯な態度が伝わってきました。少子化や行事の簡素化など業界の大きな変化に対応していかなければならないこと、そしてやはりこの業界も繁忙期と閑散期の人のやりくりに、実際困っていることがよくわかりました。ポジティブにいろいろとしかけて行く、というアドバイスをいただきました。
3人目は、「住友生命保険相互会社」生命保険募集の伊倉吟好さんです。悩みはやはり、職員さんの確保です。新入社員さんが、なかなか定着しない業界に於いて、既に勤続25年のベテランですが、常に人の確保をしていかなければならない苦しさ、そして女性社会特有の難しさ、部下を使うことの難しさを、語ってくれました。そしていま、会社から出張所長を再度お願いされているが、過去の苦い経験から、引き受けるべきか迷っているという悩みには、チャレンジするべきとのご意見を、いただきました。一般の方が、保険営業に何を求めているのかという問いにも、沢山の意見をいただきました。
最後は、「㈱広川生コン」の広川龍佑氏です。39歳独身。本人も真っ先に悩みだといっていましたがとにかく、よき伴侶を見つけて直ぐに結婚しなさい。というアドバイスを先輩諸氏から、沢山いただきました。民主党政権時の「コンクリートから人へ」政策以降の売り上げ減について、社員の高齢化と定年退職後の人員の確保など、悩みは尽きません。例会終了後の「新五月」での懇親会時にも、「とにかくお前は、まず結婚しろ!会社のことはそれからだ」と、先輩から勝手なアドバイスを受けていました。お疲れ様でした。
我々中小企業は、各社それぞれ必ず悩みを抱えています。そしてそれはかなり共通するものが多く、同友会の様な異業種の沢山集まった会では、同じような経験をした仲間からの意見やアドバイスを貰えるという、他では得難いお宝が得られます。ぜひ例会に出席して下さい。
投稿日:2014年10月10日:御殿場同友会