第341回 御殿場支部例会(28周年記念例会)
【記念講演】
7月10日(水) 第341回 同友会御殿場支部7月例会は支部設立28周年記念講演として、中小企業家同友会全国協議会 幹事長 ㈱ヒロハマ 代表取締役会長 広浜泰久氏をお招きし、『同友会運動と自社経営を一体のものとして』と題して講演していただきました。
会社概要から始まり、業務用の缶キャップ部品に特化し、製造する専門メーカーとして全国No.1のシェアを誇っている(株)ヒロハマ。幹事長がどのようにして同友会の学びを実践し、なくてはならない企業へと成長してきたかを中心にお話しいただきました。
冒頭、幹事長が同友会の学びを自社へ落とし込むために心がけていた事というお話は印象的でした。
1.学んだ時にメモを取ることは誰もがするが、話を聞くだけではすぐに忘れて何も残らない。
2.メモの大切な部分には印をして、自社の現状にあてはめ、実践のために具体的なスケジュールを立てる。どんなに些細なことでもよいので、必達目標を設定することが大切
とおっしゃられていました。なかなか頭では分かっている事ですが、学びへの強い思いがエッセンスとして加わらないとなかなか身にならないと感じさせられました。
さて、講演内容についてです。
①1.人を生かす経営・・・1人1人の自主性を尊重し意識を高め、それを組織化して成果を増幅させていく事の重要性。
同友会に入会し、労使見解との出会いが(株)ヒロハマを変えたそうです。過去に数度、労働問題を抱えていた会社でしたが、労使見解にもっと早く出会っていたら苦労はしなかっただろうとおっしゃっていました。
労使見解を読み解くコツが2つあるそうです。
(1)本文に登場する「労働者」という言葉を、実際の自社社員の顔を思い浮かべて読む。
(2)書かれている1フレーズごとに、自社での取り組みを語れるように繰り返し読み、計画を立てる
また、同友会で発行している「企業変革支援プログラム」を使用して、都度チェックを行うのも有効な手段であるとおっしゃられていました。
②経営指針に基づく経営・・・すべての課題を折り込み、1人1人PDCAを行い、毎月チェックする体制の重要性。
(株)ヒロハマで取り組んでいる、個々人のレベルアップの為の仕組みは大きくわけて2つあるそうです。
(1)仕事・給料・評価・共育が連動している社内の仕組み
(2)自己申告制度と面接による評価制度
このような仕組みを作ることで、別に経営者が注意をせずとも社員一人一人が注意をし合って成長していくそうです。
また、同友会の活動理念である「自主・民主・連帯」を社内でも実践されているのが印象的でした。
最後に、「中小企業の役割と重要性」として、自社の繁栄こそが、地域の豊かさへと繋がっていくと、自社の事例を交えて具体的にお話をしていただきました。
経営理念をどう実践するか、どのようにして社員1人1人まで落とし込んでいくか、ヒントが見えたかと思います。
そして、中同協の幹事長である「ミスター同友会」広浜氏が、同友会の学びを実践してきたことの根幹は、得た学びを一度すべて噛み砕き、自社の具体的な例にあてはめ、少しでも実践しながら常に成果をチェックしてきたことが成長のもとになってきていたのだろうと感じました。
『同友会運動と自社経営を一体のものとして』
~同友会での学びは無にあらず!学びと実践で、なくてはならない企業へ~
【講師】 広浜 泰久 氏 中小企業家同友会全国協議会 幹事長
株式会社 ヒロハマ 代表取締役会長
7月10日(水) 第341回 同友会御殿場支部7月例会は支部設立28周年記念講演として、中小企業家同友会全国協議会 幹事長 ㈱ヒロハマ 代表取締役会長 広浜泰久氏をお招きし、『同友会運動と自社経営を一体のものとして』と題して講演していただきました。
会社概要から始まり、業務用の缶キャップ部品に特化し、製造する専門メーカーとして全国No.1のシェアを誇っている(株)ヒロハマ。幹事長がどのようにして同友会の学びを実践し、なくてはならない企業へと成長してきたかを中心にお話しいただきました。
冒頭、幹事長が同友会の学びを自社へ落とし込むために心がけていた事というお話は印象的でした。
1.学んだ時にメモを取ることは誰もがするが、話を聞くだけではすぐに忘れて何も残らない。
2.メモの大切な部分には印をして、自社の現状にあてはめ、実践のために具体的なスケジュールを立てる。どんなに些細なことでもよいので、必達目標を設定することが大切
とおっしゃられていました。なかなか頭では分かっている事ですが、学びへの強い思いがエッセンスとして加わらないとなかなか身にならないと感じさせられました。
さて、講演内容についてです。
①1.人を生かす経営・・・1人1人の自主性を尊重し意識を高め、それを組織化して成果を増幅させていく事の重要性。
同友会に入会し、労使見解との出会いが(株)ヒロハマを変えたそうです。過去に数度、労働問題を抱えていた会社でしたが、労使見解にもっと早く出会っていたら苦労はしなかっただろうとおっしゃっていました。
労使見解を読み解くコツが2つあるそうです。
(1)本文に登場する「労働者」という言葉を、実際の自社社員の顔を思い浮かべて読む。
(2)書かれている1フレーズごとに、自社での取り組みを語れるように繰り返し読み、計画を立てる
また、同友会で発行している「企業変革支援プログラム」を使用して、都度チェックを行うのも有効な手段であるとおっしゃられていました。
②経営指針に基づく経営・・・すべての課題を折り込み、1人1人PDCAを行い、毎月チェックする体制の重要性。
(株)ヒロハマで取り組んでいる、個々人のレベルアップの為の仕組みは大きくわけて2つあるそうです。
(1)仕事・給料・評価・共育が連動している社内の仕組み
(2)自己申告制度と面接による評価制度
このような仕組みを作ることで、別に経営者が注意をせずとも社員一人一人が注意をし合って成長していくそうです。
また、同友会の活動理念である「自主・民主・連帯」を社内でも実践されているのが印象的でした。
最後に、「中小企業の役割と重要性」として、自社の繁栄こそが、地域の豊かさへと繋がっていくと、自社の事例を交えて具体的にお話をしていただきました。
経営理念をどう実践するか、どのようにして社員1人1人まで落とし込んでいくか、ヒントが見えたかと思います。
そして、中同協の幹事長である「ミスター同友会」広浜氏が、同友会の学びを実践してきたことの根幹は、得た学びを一度すべて噛み砕き、自社の具体的な例にあてはめ、少しでも実践しながら常に成果をチェックしてきたことが成長のもとになってきていたのだろうと感じました。
投稿日:2013年07月13日:御殿場同友会